4月に雪が消え、5,6月、オホーツク地方は花の最盛期を迎える。桜も梅も桃もみんな一斉に花開き、野山に香りを振りまいて昆虫の目覚めを誘う。 道内各地から、それぞれ地域の知恵をこらした花便りが発信される。なかでも滝上町のシバサクラ(フロックス)、上湧別町のチューリップは全国的に知られている。しかしそれらは1朝1夕になったものではなく長きに渡って、町民一丸となった大なる努力があったればこそなのである。
かえりみて、我がふるさと紋別は、花を売りに、街を起こすという点では
相当立ち後れている。また日本一豊かな海、オホーツクからのすばらしい食材を生かしてそれを売りにするという点でもやはり他市町村に比べて、見劣りがする。つまりオホーツクの恵みに付加価値をつけることを怠ってきたと言わざるをえないのである。

 そんな現状をふまえて、私はここに、すばらしいツツジ山を紹介することにした。
これはいかに北海道といえども、ほかでは滅多に見られない大規模なものである。
 しかもエゾムラサキツツジ、白いエゾイソツツジと2種類。花期はおよそひと月半に渡る。広さは数百ヘクタールにもなるだろう。

 私がここを見つけたのは6年ほど前。草花の写真を撮り歩くようになってあの山この山と走り歩いているうちに出会ったのである。それ以来、「ヒミツの花園」として一人静かに楽しんできた。
上湧別町のチューリップ
紋別自然公園
滝上町のシバザクラ
いずこも同じ、過疎化の問題を抱えて意気消沈している。
わけても紋別市は昨秋以来念願のジェット空港ができ、今夏からは東京直通便が就航する。しかしそれとていつまで飛び続けるのか、なんら保証のないあやういものである。
 
 そこで、郷土愛から私はこの花園を公開する事にした。ここを、他地域にすでにできあがっている花回遊路のなかに組み込むことはできないだろうかと考えたのである。

 昨年来、市当局にもその存在をつたえ、市と山の所有者、住友林業との話し合いもぼつぼつ始まったようだ。今後いかなる展開になるかまだわからないが、一足さきにネット上にてご紹介する。

 北の、とりどりの花に包まれたあでやかな大地を身近に感じていただきたい。 そしていつか、実際にこの山に足を運び、花や森の香りを実感していただきたいと念願している。